オンラインショッピングが無い時代。横浜駅そばにある「Alic日進」の模型フロアーが購入場所だった。施錠されたケースから商品を出してもらって、手袋をした妙齢の女性が動力車のチェックのため目の前で試走させる。これがなんとも気まずい時間なので、どうにか省略出来ないかと案じたが甘んじて受け入れていた。売り手としては品質保証サービスだったに違いない。Amazonやジョーシンで鬼買いするようになるまでは、このような面倒さもあって購入車両数は先細りになっていったのである。
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「新系列車両」の始祖。2800mmの全幅。寿命半分が印象的。(実車の情報)


KATOの山手線205系を11両化まで楽しんだ後、「すべて半分サスティナブル車両」の209系は基本セットしか買わなかった。オールステンレス車両の味気無さを加味しても理由はよくわからない。DT61・TR246系台車によって模型の足回りはフランジがかなり目立つ印象。プレーンな見た目は「引き算の美学」を感じさせるし現行車両設計のルーツとして重要な形式であることは間違いない。




あれこれ「鉄道ファン」「鉄道ジャーナル」で仕入れた事前情報はあったにしても実車に乗った時の衝撃は忘れられない。イニシャル・ランニングコストの低減に特化した209系はまさに「おもてなし無し」の車両だった。現行の各形式はその思想を受け継いでもはや気にならなくなったが、バブル崩壊を象徴する一つの出来事として記憶している。走行シーンもよかったらご覧下さい。

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